ケーススタディ
ゆず兄弟は、すべてのプロジェクトには固有のソリューションがあると考えています。過去のケーススタディでは、私たちがこれまで直面した多様性、そして、創出したさまざまなソリューションを紹介しています。
ここでは、ビューティー、フードビジネス、そして、コーヒーカルチャーに私たちが提供したソリューションについての興味深いストーリーを掲載します。
東アジアに向けたビューティーブランドを構築
グローバル規模でビジネスを展開する家庭用品メーカーが、ビューティー用品市場に参入する絶好の機会を得ました。技術的な問題は何もなかったのですが、競合が激しいこの業界の中で、彼らが信用できるメーカーであることに認知してもらうことが大きな課題でした。最終的なゴールは、すべての東アジアのマーケットの消費者に共鳴するブランドメッセージをクリエイトするとともに、そのメッセージを体現したイノベーティブな製品開発を可能にすることでした。
コーヒーカルチャー
ハイエンドなコーヒーメーカーの標準的なグローバル・バリュー・プロポジションは、日本の消費者に響くものではありませんでした。ゆず兄弟は、このコーヒーブランドをより日本のコーヒーカルチャーに浸透させるためのサポートを引き受けました。
以前に実施した定性調査では一般的なトレンドが認識できましたが、日本のコーヒーカルチャーと個人の関係性についての特性は把握できませんでした。私たちに求められていたことは、ブランドの再構築と活性化、そして、そのブランド力を日本に浸透させることでした。
女性をいきいきと輝かせる
あるグローバルなパーソナル・ケア・ブランドは、思っていたよりもベトナムの市場で力を発揮できていませんでした。夢とパッションを追い求める女性を元気づけるという彼らのコアメッセージは、他の国々では成功を収めたのですが、ベトナムでは響かなかったのです。
これまで行われたリサーチでは、ベトナムのターゲット顧客層は、保守的なソサエティが女性に求めていることに従う必要性を感じていないことが判明していました。
ゆず兄弟は、先ずこの戦略がなぜ失敗したのかを解明し、その上でベトナム人女性のライフスタイルと社会的なプレッシャーを考慮しながら、アプローチを開始しました。
新たな視点からこのトピックに取り組むため、ベトナム女性にとっての「あなたらしさ」というものをコアに据えながら、考察を進めました。
ベトナムでフライドチキンをブランディング
他の東南アジアのマーケットと同様に、ベトナム人が外食で好んで食べるのは鶏肉です。鶏肉の料理を提供していないレストランはリピーターを増やすことに苦労しています。グローバル規模で店舗展開をしているあるファストフードチェーンは、ベトナム市場に参入する際、彼らのグローバルメニューをベトナムでも採用し、ビーフにフォーカスしたディッシュを提供していました。結果として、売上が思わしくなかったので、骨つきのフライドチキンをメニューに増やすことにしました。そこで課題となったのが、ベトナムで人気のこのフードにどのようにオリジナリティを加味するかでした。
画期的なヘアケア商品を開発
成熟度が高いカテゴリーであるヘアケアビジネスでは、非常に優れた商品でさえ、人々に驚きやワクワク感を与えられなくなっていました。
グローバル展開しているパーソナル・ケア・ブランドは、どのようにヘアケア用品でプレミアムなエクスペリエンスを消費者にもたらすことができるか思案していました。購入時を超えるワクワク感を消費者に継続的に味わって欲しかったのです。
この課題を受けて、ゆず兄弟は、ヘアケア用品の外観、感触、商品名の響きなどについて詳細なリサーチを開始しました。私たちは、外観と感触、そして、商品名の響きをいいバランスで統合することで、完全な商品になり、消費者が期待以上のカスタマーエクスペリエンスを得られると思ったのです。